この2つを書き出してみて
- 起業して何を掴むか
- いつまでになるか
まずはこの二つ。
書き出したら次へ。
掴みたいもの
次に、具体的に数字にしてください
- マイホームを建てたいあなたの家はどんな家ですか?
- お金持ちになりたいというあなた、具体的にいくら稼ぎたいですか?
- 不自由させる事なく家庭を守っていきたいあなた、いくらあればいいですか?
- 会社を大きくしたいあなたにとって大きな会社ってどのくらいの規模ですか?
- チヤホヤされたいあなた、具体的にどんな名誉を掴みたいんですか?
例えばマイホームを建てたい場合、土地はどこですか?敷地はどのくらいでしょうか?何階建てでお風呂は大きめですか?キッチン周りはどういう設備がいいでしょう?寝室は…。
書き出したら購入する土地の地価に坪数を掛けます。設備の費用も建築屋さんの知り合いがいなくても、相場ならネットでもすぐ調べられます。不動産取得税もかかります。固定資産税もかかります。引越し費用もかかりますし、買い替える家電もあります。考え出したらいくらでも細かく出せるので概算もより正確になっていきます。
こうして出た金額が、目標に掲げた具体的な必要資金です。
明確に数値化することによって、いい事は二つあります。
- 目標が脳裏でハッキリ描ける
- 達成意欲が増し、モチベーションを維持できます
達成日
やってみないとわからない以上どうしても漠然としますよね。
しかし、あえて設定して下さい。
期限設定のポイントも二つ
- 希望ではなく必死に取り組めば達成可能だと思える期日
- 一般的な期間を頭から外す
漠然と10年で達成と決めて、辻褄が合うように毎年の利益を設定してはいけません。ただの数字合わせならやる意味がありません。
サラリーマンが30年ローンで家を購入するから30年なんていう期間の決め方ではないですよね。これから取り組んでいく事業で目標金額までどのくらい期間かかるか、なるべく細かく設定しましょう。
どうしても漠然としてハッキリ決められない場合は、サラリーマンの少なくても半分の期間内に達成して下さい。30年ローンが一般的なら15年以内に達成目標を設定して下さい。
達成日の算出
一から始めて最初の月にどのくらい売れると思いますか?お客様に認知してもらうためにどういう行動をして、具体的にどういったサービスで満足して頂き、リピーターになってくれる顧客を一人一人丁寧に作っていく。
月にリピーターは何人できそうですか?どのくらいの頻度で訪れてくれて、客単価はいくらでしょう。リピーターの月間売り上げにどのくらいになりましたか?その間にもリピーター予備軍の新規客の売り上げもあります。週に何客くらい来てくれそうですか?実際に売り上げにつながるお客様はどのくらいの比率でしょうか。広告は打つ予定ですか?または声掛けしてどのくらい呼び込めそうでしょうか。
翌月はリピーターさんがいる状態からスタートなので、もちろん目標も高くなっていきます。少なくとも3年間は右肩上がりの目標を立てましょう。
創業前は全ては予想になるのですが、細分化してなるべく現実的な計画、目標にしていきます。それも達成出来そうなところよりも少し上。「必死に取り組んだら」という目標にしましょう。
壮大な目標の場合
20年後30年後のように目標が壮大で達成までが長い場合は、その過程の3〜5年後くらいまでに到達すべき目標と時期で設定しましょう。長すぎると目標もボヤけてしまって日々の達成意欲も薄れてしまいます。
事業は生き物
目標の数字も期日も決まりました。
バッチリです!それでは必ずやり遂げる道筋を考えていきましょう。
上にも書きましたが事業は成長します。
例えば1,000万円を5年で掴む目標なら、単純計算だと一年200万円となりますが事業は生き物です。初年度よりも2年目、さらに3年目と成長していきます。
なので、5年で1,000万円掴む目標は、4年目まで500万円で5年目の一年間で500万円になっても全然おかしくありません。自分なりも達成できそうな目標を積み上げたらこうなったという根拠があれば大丈夫です。
毎日目標に向かって必死に取り組んでいれば自分自身の成長を実感するはずですし、事業も成長しているはずです。初年度よりも次年度が落ちるなんてことはまずありません。
対前年で数字を落としたとかいう話は成熟した企業、大手企業の話です。創業したばかりの僕たちにはそんな事はあり得ません。小さな失敗は重ねますが、伸びしろの方が圧倒的に大きいからです。万が一、前年を落とす可能性があるのは、顧客を抱えて独立した場合。オープン月は御祝儀もありますから対前年の月単位では落とすことあるかも知れません。
一年後にやること
創業当初の写真を一年後に見て下さい。どれだけチープに見えるかで、一年間でどれだけ成長したか感じられます。自分の中でちょっとした自信が芽生えるはず。現在とのギャップが大きければ大きいほどいいです。試行錯誤した結果をビジュアルで確認できます。
ショップなどでない場合でも、デスク周りの環境や取引先の数や質でも確認できるでしょう。名刺入れでも確認できます。創業当時には思ってもいなかった企業や人と繋がっているはずです。
こうした年に一度の確認で、毎年常にスピード感を持って成長しているかどうかを客観的に自分で確認できます。決して第三者からの評価は気にしないでください。自分に正直に成長を実感出来るか、努力を評価できるかの方が大切です。
思いのほか大きな成長を感じても、悦に浸ってそこで立ち止まってしまっては意味がありません。まだまだやる事、やれる事は山ほどあります。一旦区切りをつけて次の一年に集中して向かいましょう。
夢と目標の違い
「なったらいいな」は夢
「なる!」というのが目標です夢と目標は全く別物です!
宝くじを買うことは夢を買っていると言います。
発表のその日まで「もし当たったら」とワクワクさせてくれますからね。
完全に運次第。それが夢。
事業を始めることは決して夢をみることではなくて、目標を達成することです。自分ならできると自分を信じて始める以上は、目標と真剣に向かい合って下さい。
掴むかどうかは宝くじと違って自分次第です。今想定できる事や取り組んでいくことを一つ一つ予算を立てて、失敗しても構いません。常に前へ前へ進んでいけばたくさんの失敗の中から少しずつうまくいく事も出てきます。失敗も成功も貴重な経験で自分のためになっています。
失敗した経験も大切な経験だったと必ず感じる時が来ますから、上手くやらないでがむしゃらに日々過ごして下さい。